団の沿革


 農学部の学生だった20数年前、休学してチェロを持ち北海道へ農業の実習に行きました。その実習先の開拓酪農家が偶然にもバイオリンを演奏する方でした。卒業後再び北海道で学んだ時、私に有機農業を教えてくださった厚沢部の須賀農場の須賀さんもまたバイオリンを演奏なさる方でした。そして余市の有機果樹農家で北海道農民管弦楽団代表の牧野さんと出会い、感激とともに北海道農民管弦楽団の仲間に加えていただきました。

 

 北海道で出会ったこの農業をしながら演奏する方々。なんと豊かなことかと心が震えました。

 

 その後私は青森県で就農をしましたが、賢治の生まれた東北にも、と2013年北海道農民管弦楽団の花巻公演をきっかけに、東北農民管弦楽団が誕生しました。当時の団員15名も参加させていただいたのですが、それが現在は嬉しいことにメンバーは70名を超えました。

 

 2014年に青森県弘前市で開催した第1回定期演奏会をスタートに、2019年の福島県金山公演(第6回定期演奏会)で東北一周を達成しました。2023年2月に賢治のふるさと花巻市で第7回定期演奏会を開催予定です。

 

 今後も北海道農民管弦楽団の妹(弟ではなく!)にあたる東北農民管弦楽団をどうぞよろしくお願いいたします。

 

東北農民管弦楽団 代表 白取克之